【製造・卸売業】
| 設立年月日 | 1973年12月5日 |
|---|---|
| 住所 | 大阪府大阪市平野区加美北4-6-21 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 社員数 | 96名 |
| URL | https://www.higuchikoukan.co.jp |
| 外国人材採用の有無 | 有り 24名(国籍:インドネシア、中国、ベトナム) |
|---|---|
| 参加したインターン生 | 1名 ・大阪産業大学 2年生(ベトナム) |
会社説明、担当社員との顔合わせ、工場案内、安全衛生教育、実習の流れの説明等
現場作業体験
子会社の見学(移動・2社見学)
現場作業の認識確認、意見交換・交流
現場作業体験、外国人社員向け日本語勉強会参加、インターンシップの振り返り・意見交換
当社は鋼管をはじめ鉄鋼や非鉄金属の加工・販売を行う卸問屋で、大阪東地域を中心に高品質でスピーディーなサービスを提供しています。そのサービスの質を支えているのは、現場で磨き上げられた職人の確かな技術力です。こうした技術を次世代に継承していくためにも、若手人材の確保は欠かせません。
しかし、少子化やそれに伴う大企業による人材の囲い込みにより、私たち中小企業にとって若手人材の確保はとても難しくなっています。そんな中、少し視野を広げると、身近に外国籍の若い世代が多くいることに気づきました。そこから、日本人にこだわらず外国人材の採用にも取り組み始め、技能実習生や特定技能の外国人材と一緒に働くようになりました。その後、入社したベトナム人社員の口コミで当社の評判が広がり、現在では20名以上のベトナム人社員が勤務しています。
技能実習生や特定技能の外国人材が増える中、現場では、コミュニケーションや業務調整を担うリーダー的存在が必要になっていました。そこで、技能実習生や特定技能のベトナム人社員のマネジメントを任せるとともに、我々日本人社員と現場のベトナム人社員の橋渡し役を担うなど、会社の持続的な発展を支える存在になってもらえるような人材の採用を考えるようになりました。しかし、求人募集を出すだけではなかなか応募が集まらないのが現状でした。
そこで、インターンシップを実施し、実際の働き方や職場の雰囲気を体験して、当社の魅力を直に感じてもらおうと考えました。そのまま入社につながればベストですが、採用につながらなくても若い方に興味を持ってもらえる会社づくりのヒントを得られるはずだと期待して、参加を決めました。
当社では、切断や穴あけ、曲げ、スリットなど、多彩な加工を内製化しています。インターンシップでは、これらの作業を一通り体験してもらいました。また、技能実習生や特定技能の外国人社員と仲を深めてもらおうと、日本語勉強会にも参加してもらいました。これは、当社が業務の効率化や安全性担保、外国人社員のキャリアアップを目的に、業務時間内で毎日15分実施しているものです。日本語能力試験3級、4級(N3、N4)レベルが対象のため、日本語能力試験2級(N2)を所持しているナムさんには易しかったようですが、交流は進んだようで、現場では同じベトナム出身の社員たちと仲良くする様子がうかがえました。
今回のインターンシップで重視したのは、ナムさんの興味・関心に沿ったメニューをプログラムに組み込むことでした。たとえば、大学で「NC旋盤(※1)」について学んでいると聞いたので、NC旋盤加工を専門に手がける子会社を見学してもらいました。併せて精密研磨専門の子会社も見学してもらい、加工だけでなく「ものづくり」全体の流れを理解できるように工夫しました。
※1 コンピュータ数値制御(NC)技術を使用して、金属やプラスチックなどの素材を切削加工する工作機械
ただ、そうした工夫を凝らしつつも、あくまで工場での作業体験に主軸を置くことは意識していました。NC旋盤加工やCAD(※2)による設計など、コンピュータを使った“きれいな面”だけを見せることもできたのですが、それでは町工場を体験したことにはなりません。町工場で働くというのは、汗をかきながら重いものを運び、手を動かすということ。その全体像を知ってもらうのが何よりも大切だと考えていました。
※2 コンピュータを使って設計図や図面を作成する技術
今回が当社にとって初めてのインターンシップでした。そのため、当初はどのようなプログラムを組むべきか、相当悩みました。特定の機械の扱い方を1から10まで教え、作業をマスターしてもらう案もありましたが、代わりに仕事をしてもらうことが目的ではないので、子会社見学も含めて各工程のさまざまな作業を体験してもらうことにしました。
最初は「5日間は長い」と思っていましたが、振り返るとあっという間に過ぎた気がします。人に教えるのは自分で作業するよりはるかに難しく、最初は自信がありませんでしたが、ナムさんは疑問点を積極的に質問してくれたので、スムーズに進めることができました。その結果、上司からも「表情が生き生きしているね」と言ってもらえました。また、開始前はインターンシップ導入に対して懐疑的な発言をする社員もいましたが、実際に受入れてみると、現場の職人の方達も真面目に取り組むナムさんのことをとても可愛がってくれました。なにより、ナムさんが「参加して良かった」と言ってくれたので、今回の試みは正解だったと感じています。
また、インターンシップを通して、ナムさんが、加工方法といった技術面だけでなく、安全性の担保や作業スピードの向上といった実務的な工夫にまで関心を示してもらえたのは大きな収穫でした。現場のリアルを体験してもらえたことで、当社や町工場の「ものづくり」の魅力が十分に伝わったと感じており、卒業直後でなくても、将来のキャリアの選択肢に加えてもらえたのではないかと期待しています。
今後は、今回のインターンシップの経験を活かして、若手人材に向けて当社の魅力を発信しつつ、自社製品の開発や業務の拡大に着手するなど、ヒグチ鋼管の魅力をさらに高められるような新たな挑戦を行っていきたいです。
私は大学の機械工学科に在籍し、「ものづくり」について学んでいます。将来どのような仕事に就き、どのように社会に貢献していくべきかと、卒業後のキャリアプランに悩んでいたため、実際に「ものづくり」の現場で働くことを通して、仕事の具体的なイメージを掴もうと考え、ヒグチ鋼管のインターンシップに応募しました。
これまでもインターンシップの経験はありましたが、今回のような町工場の現場を体験できるインターンシップは初めてだったので最初は緊張していましたが、ヒグチ鋼管の工場にある新旧さまざまな機械を見ると、「自分も使ってみたい」とワクワクする気持ちの方が強くなりました。どの機械も見た目以上に扱いが難しく、失敗することもありましたが、社員の方々が丁寧に教えてくれたので、実務的な加工ポイントを学ぶことができました。
材料を切断するノコ加工では、「切粉(切削時に発生する切りくず)」がわずかでも残っていると商品を傷つけてしまう可能性があることを体感し、測定道具も状況によって使い分ける必要があることを知りました。たとえば、対象物を挟んで長さや寸法を測る「ノギス」という精密測定工具は、デジタルのものもありますが、挟む時の力加減で微妙に数値が変わってしまうため、正確に測るには熟練の技術が必要です。ヒグチ鋼管の社員の方々は、そんな繊細な作業も、経験に裏打ちされたノウハウをもとに素早く正確に作業されていて、とても格好良かったです。
また、大学にはない機械に触れられたのも、大きな成果でした。NC旋盤加工を手がける子会社での体験がその一例です。大学には二次元加工用の機械しかありませんが、子会社では三次元加工ができる機械に初めて触れることができました。ほんのわずかな誤差しか許容されず、少しでも基準値を超えればやり直しという精密加工の厳しさを実感しました。
実際にインターンシップに行ったことで、外からではわからないヒグチ鋼管の良さを知ることができ、5日間ではなく2週間でも良かったと感じるほどやりがいのあるインターンシップでした。生産や加工は同じ作業を繰り返す単純作業に思われがちですが、繰り返すことで洗練され、効率性や正確性に磨きがかかり、技術者として成長できること、そしてヒグチ鋼管にはその環境があることを、このインターンシップを通して学びました。また、人の温かさも魅力的で、メンターの川崎さん含め社員の皆さまがとても親切で、常に寄り添ってくださいました。
自分の体験を同じ大学のベトナム人の友人にも勧めたところ、実家が工場を経営している彼は、ぜひ自分も参加したいと関心を持ったようです。
現在、私は大学の機械工学科で材料科学と加工技術を学んでいます。3年生になると専攻を決める必要があり、どうするか悩んでいましたが、今回の経験で自分が学びたいことを絞ることができました。インターンシップで触れた「ものづくり」の世界で自分の進む道を見つけていきたいと思います。
記載の内容はインタビュー時点(2025年)のものです【公開月:2026年1月】
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大阪府「令和7年度 外国人留学生インターンシップ活用チャレンジ支援事業」は大阪府より株式会社パソナが受託、運営を行っております。
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