外国人留学生とアパレルの新規事業に挑戦。
「やりたいこと」を仕事にできる支援をめざして

会社概要

【飲食事業・医療・福祉(児童福祉事業)・アパレル事業】

永福えいふく株式かぶしき会社がいしゃ

設立年月日 2011年8月19日
住所 大阪府堺市中区東八田339-1
資本金 500万円
社員数 5名
URL https://ei-fuku.co.jp
外国人材採用の有無 無し
参加したインターン生 3名
・ヒューマンアカデミー日本語学校 1年生(中国)2名
・兵庫県立大学 3年生(インドネシア)

TRY in OSAKA!
インターンシップスケジュール

  • 1日目

    1. オリエンテーション(会社説明、インターンシップにおける目的の共有)

  • 2日目

    1. 海外の流行やニーズについて調査、商品・企画の意見交換

  • 3日目

    1. 市場調査(インテックス大阪での展示会訪問)

  • 4日目

    1. インターン生の企画商品案の見直し・改善点の話し合い、成果発表の準備

  • 5日目

    1. 成果発表・振り返り(インターンシップの感想、学んだことの話し合い)

インターンシップ導入企業紹介

インターンシップ導入目的

海外展開を見据えた新規事業への挑戦と、外国人材の「自分らしいキャリア」を支えるために

インターンシップを導入しようと思ったきっかけを教えてください。

当社は、飲食や保育、自動車、ヘルスケアなど、地域の暮らしに密着した幅広い事業を展開しています。今回、新たに留学生とのインターンシップの導入を決めた背景には、大きく分けて二つの理由があります。

一つ目は、新規事業である「海外市場やインバウンド客を対象としたアパレル事業」への活用です。当社では、飲食業を営む中で、お土産用のお菓子なども販売していますが、食品にはどうしても「賞味期限」や「劣化」という課題がつきまといます。そこで、より長く愛され、かつ日本の魅力を直接的に伝えられる商品を届けたいという思いから、日本の「和」をイメージしたアパレル商品の企画開発・販売を新規事業として立ち上げました。

商品開発にあたり、海外の方がどのようなデザインに惹かれ、何を求めているのかを検討する上で、そのリアルな感覚を一番近くで理解しているのは、日本で生活しながら母国の感性も併せ持つ留学生の皆さんだと考えました。留学生ならではの視点やアイデアを積極的に取り入れることで、新たな気づきを得られるのではないかと期待しました。

二つ目は、「日本で働く外国人材のキャリア支援」という側面です。当社は複数の事業を運営する中で、これまで多くの外国人材をアルバイトとして受け入れてきました。その中には、残念ながら仕事に目的や熱意を持てず、ただ「生活のために時間を賃金に変えるだけ」という働き方になってしまっている方も少なからずいました。

私自身、そうした現状を変えていきたいと考えています。留学生が自分の「やりたいこと」を仕事にし、自らの力で人生の道を切り拓いていけるよう、起業も含めたキャリア形成を後押ししたいという思いがあります。このインターンシップが、参加する留学生にとって単なる就業体験ではなく、日本での未来を形作っていくためのステップになればと願い、事業への参加を決めました。

古民家を改装した飲食店や、保育園など地元に愛される事業を展開

活動内容

参加者の強みを活かし、個性を引き出すプロジェクト型インターンシップ

どのようなインターンシップを行いましたか?

今回のインターンシップでは、「海外・インバウンド向けTシャツ」の企画制作、市場調査、デザインの立案など新規プロジェクトを体験してもらう実践的なプログラムを組みました。5日間という限られた時間の中でしたが、この新規プロジェクトを凝縮して留学生と共に取組みました。

初日はまず、会社概要の説明から始め、その後、「盆栽とひらがな」というこちらが考えた今回のTシャツ企画のテーマを発表し、早速デザインについてリサーチをしてもらいました。2日目には、インターン生の母国での流行りや、外国人が感じる「日本らしさ」の観点からアイデアを出し合ってデザインを固めていきました。3日目は、インテックス大阪で開催されていたインバウンド客向けの商品の展示会にインターン生らを連れて行きました。展示会では、インターン生自身が生産者にロット数(発注数や単位)や価格について質問したり、交渉したりすることで、生産プロセスへの理解を深めてもらいました。インターンシップ後半の4日目から5日目にかけては、 3日目までに学んだことや体験から得られたことを参考にして製品を作り上げ、最終日には出来上がった商品の発表をしてもらいました。

今回のインターンシップで一番重視していたのは、インターン生の個性を引き出すことです。限られた時間でリサーチからデザイン制作、生産設計まで進めるには、役割分担が欠かせません。そのため、これまで母国や日本で培ってきたスキルを引き出し、それぞれの強みを理解したうえで仕事を任せるようにしました。この5日間が、インターン生たちにとって自分の可能性や自信につながるきっかけになったのであれば幸いです。

インテックス大阪で開催されていた商品の展示会にて

インターンシップ導入後の変化と成果

インターンシップから得られた気づきが新規事業を育てる糧に

インターンシップ導入後の変化や成果はありましたか?

今回のインターンシップを経て、参加した留学生たちには、日本のものづくりが厳しい「規格」によって高い品質が保たれていることを実感してもらえたと思います。また、こちらとしても、インターン生たちが現場でどのような力を発揮するのかを間近で見る非常に貴重な機会となりました。

特に、インターン生たちの可能性を感じたのが、インテックス大阪での展示会です。日本だけでなく中国やインドネシア、韓国、フィリピンなどさまざまな国のアパレル生産者が出展しており、インターン生たちが中国語やインドネシア語、英語を使って海外のバイヤーとコミュニケーションを取る姿が頼もしく、印象的でした。

そして何より、全員で無事にTシャツの企画を完成させられたことが最大の成果でした。当初は、「アパレルの実務経験がない学生たちが、たった5日間のインターンシップでデザインから仕様まで形にできるだろうか」と、途中で挫折してしまう可能性も考え、心配していました。企画の大枠テーマを与えていたとはいえ、5日間でデザインや仕様を形にするのは決して簡単ではありません。

しかし、その心配は良い意味で裏切られることになりました。今回のインターンシップに参加した3名のインターン生のうち、2名はアパレル分野ではないものの、デザインの経験や勉強をしている学生でした。また、もう1名も、服が好きでSNSでのトレンドリサーチなどを得意とする学生でした。

今回のインターンシップ受入に際しては、あらかじめ当社の求めるインターン生の条件やインターンシップ中の役割を明確に示していたことから、参加したインターン生が、それぞれの強みを活かしながら主体的に企画を進めることができたように思います。その結果、短期間であっても実務に即した商品企画を完成させるという大きな成果につながりました。

また、インターン生たちにとっても自身のキャリアを考えるうえで有意義な機会になったのではないでしょうか。今回の経験は、自分の「好きなこと」や「得意なこと」を仕事に活かす楽しさを実感しつつも、ビジネスとして成果を求められる厳しさにも向き合うもので、将来の進路を具体的に考えるための一つのステップになったのではないかと思います。

最終日、成果を振り返る代表取締役 森田 光普 氏とインターン生3名

インターン生の声

リサーチから製品化まで、皆で学び、協力し、デザインを形にする5日間

なぜこのインターンシップに参加しようと思いましたか?

(リョさん)私は中国の大学でデザインを学んだ後、約7年間、Webやアプリケーションのデザイナーとして働いていましたが、もともと日本の風景や環境、人々が好きだったこともあって、来日しました。現在は日本語学校に通っていますが、そこで今回の永福のインターンシップを知り、「日本の企業文化に触れながらデザインの専門用語を学びたい」と考え、参加を決めました。

(アジザさん)私は日本の大学でビジネスを学んでいますが、将来はIT企業でUI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイナーとして働くことを目標としています。永福のインターンシップは、市場のリサーチからデザイン制作、製品化まで一連の流れを体験できる内容で、そこに惹かれて応募しました。また、大学の授業では主に英語を使用しているため、日本語を使う機会が少なく、インターンシップは日本語力を伸ばす良い機会かもしれないという期待もありました。

(シュウさん)私はもともとアニメが好きで、日本での生活に憧れていたため、中国の大学を卒業した後に来日しました。永福のインターンシップに応募したのは、自分の好きな「服」について学べる良い機会だと感じたからです。また、国をまたいだビジネスにも興味があり、海外向けの商品開発プロセスを体験することで学びが得られると思い、参加しました。

左から、インターンシップに参加した、
兵庫県立大学 3年生 アジザさん(インドネシア)
ヒューマンアカデミー日本語学校 1年生 リョさん(中国)
ヒューマンアカデミー日本語学校 1年生 シュウさん(中国)

インターンシップで得られたことを教えてください。

(リョさん)私は今回、主にTシャツのロゴデザインを担当しました。「和」のデザインを考えることで、日本文化特有の感性やデザインについて理解を深めることができました。最初はデザインの専門用語を聞き取れない場面も多くありましたが、社長の丁寧な説明や、翻訳アプリの助けを借りてボキャブラリーが増えたことで、自分の考えを正確に伝えられるようになりました。この経験を活かし、いつか日本でデザイナーとして働くという夢を叶えたいです。

(アジザさん)私はTシャツのデザインを担当しました。特に印象に残っているのは、3日目に参加した展示会です。世界各国の出展者に直接質問する中で、ロットと価格の関係など、OEM(受託製造)の仕組みを具体的に学ぶことができました。ここで得た知識や実務体験は、将来デザインの仕事に就くときにも役立つと思います。

(シュウさん)私は主に市場調査を担当し、中国の卸売プラットフォームで条件に合う工場を探し、実際に電話やメールで連絡を取る役目を果たしました。以前、中国でもインターンシップに参加したことがありますが、その時は与えられた業務をただこなすだけでした。しかし、今回のインターンシップは、実務を体験しつつ「学ぶ」ことに重点を置き、楽しく取り組むことができました。社長とインターン生全員で自由に意見を出し合いながら、一緒に一つのものを作り上げることができたのは本当に良い経験でした。アパレル業界への興味がさらに湧き、将来は服のデザインに関わる仕事がしたいと思うようになりました。

片道2時間をかけ、インターンシップに参加したアジザさん。最終日、修了証書を笑顔で受領。

本事業は、「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用して実施するものです。
大阪府「令和7年度 外国人留学生インターンシップ活用チャレンジ支援事業」は大阪府より株式会社パソナが受託、運営を行っております。

【お問合せ先】
大阪府「令和7年度 外国人留学生インターンシップ活用チャレンジ支援事業」運営事務局(株式会社パソナ)
住所:〒530-0001 大阪市北区梅田一丁目13番1号
メール:tryinternosaka@pasona.co.jp
電話:06-7636-6060(月~金 9:00~17:30) FAX:06-7636-6381
受託期間:令和8年3月31日まで